明日、白石とテニスの練習試合するけん
10.あなたに最高の一球を
「明日の昼かあ・・・」
千歳に明日白石くんと練習試合をする、暇なら見に来ないかと誘われた
行ってもいいけどなー・・・
邪魔にならないかな
「うーん、まあ、誘ってくれてるんだし!行ってみよっかな」
そういえば・・・
白石くんと千歳かあ・・・
千歳のテニスしているところってあんまり見ないし、
白石くんと試合してるところなんて見たことないし、
よくよく考えればかなりレアなんじゃない?!
うっわー・・・楽しみだなあ・・・
「千歳は・・・どこだろ・・・」
待ち合わせの場所に行っても誰もいない
どうしたんだろう?
「遅いなあ・・・」
もう20分くらいたっただろうか
それでもまだ千歳は来ない
・・・何かあったの?
「
っ・・・!」
「ち、とせ・・・」
「すまん、色々あって・・・遅れたばいっ・・・」
遠くに見えた最愛の人は
とても息を切らしていて、走ってきてくれたんだって分かった
待っててよかった、信じてよかった
「ありがとう、走ってきてくれて」
「俺こそ・・・またせてすまんばい・・・」
「ううん、大丈夫だよ」
「ほんとか?」
「うん、それより早く試合見たい!」
「わかった!白石もまっとるけん、はよ行くばい!」
手を握るとあったかくて
それだけで幸せな気分になれた
「白石ー!」
「千歳ぇ!お前遅いわ!」
「すまんばい。色々あって遅れた」
「ホンマに・・・」
「じゃあ
、そこのベンチに座ってみてるばい!」
「うん!頑張ってね千歳」
「まかせろ!」
「俺置き去りかい?待ったねんで!」
「ああ、すまんばい!」
千歳と白石くんはコートに立つと、すごく真剣な表情に変わった
やっぱりテニスってすごい
コートに立つだけで人が変わる
たとえ練習試合でも、あたしはドキドキしながら
千歳の応援をした
結果は、6−4で千歳の勝利!
「
・・・お前のために頑張ったばい」
「ありがとう。かっこよかったよ!」
「あのとき・・・」
「え?」
「白石に点を取られそうになったとき、
見ると不思議と力がわいてきた」
「あ、あのときの・・・あのときの千歳のスマッシュすごかった!」
(君が僕を見てくれるから、君のために僕は頑張れる)
四天宝寺に恋をした
波執維織 ありがとうございました!